
日立製のIHクッキングヒーターについて詳しく教えて!
【保存版】2025年最新IHクッキングヒーターの選び方ガイド【リフォーム・取り替えのみの場合】
【保存版】2025年最新IHクッキングヒーターの選び方ガイド【家づくり中の場合】
現在、IHクッキングヒーターを製造する国内メーカー3社のうちのひとつ、日立。
ビルトインIHクッキングヒーターのシェアの約27%を占め、パナソニックと人気を争う人気の商品を展開しています。
- カタログを見ると3社とも機能が似通ってて同じに見える・・・
- 実際の使い心地はどうなんだろう?
- 結局、どの機種を選んだらいいの?
日立製IHクッキングヒーター「火加減マイスター」に搭載されている「ラク旨グリル」は、ユーザー想いな優しい仕様が最大の魅力です。
その特徴から実際の使い心地まで、網羅的に解説します。

我が家では日立を使っていますが、使い込むほどにわかる良さがあります。忖度なし・高解像度のレビューと合わせて徹底解説していきます。
この記事でわかること
- 日立製IH「火加減マイスター」の詳細
- 日立製を選ぶメリット・デメリット
- ラク旨グリルを選ぶときの注意点
- これを選べば間違いない!おすすめの機種
カタログの情報だけでは、具体的にキッチン作業がどう変わるかまで想像するのは難しいもの。
この記事を読むことで、日立製を選ぶことでどう炊事が変わるのか、導入した先までイメージでき、自信を持ってどの機種にするかまで決められます。
日立製IHクッキングヒーター「火加減マイスター」の概要
日立公式HPへのリンク集
2025年1月最新版の製品カタログは下の参考リンクから閲覧できます(公式のカタログ閲覧サイトにリンクしています)。
紙のカタログが欲しい場合は、家電量販店の売り場で無料でもらえます。

IHヒーター部分の概要
最新のIHクッキングヒーターの機能の違いは、ほとんどがグリル部分にあります。
ヒーター(いわゆるIHコンロ)部分については、パナソニック製、三菱製と明確に差がある部分にだけフォーカスして軽く説明します。
「火加減マイスター」は日立製IHクッキングヒーター全体の商品名※です。※下位モデルを除く
カラー表示で火力表示がわかりやすい

火加減マイスターは、火力が一目でわかる「4色カラーLED表示」を標準搭載。
- 緑→黄色→オレンジ→赤で火力段階を表示
後述するおすすめハイグレード機種では、業界初「カラータッチ液晶」でさらに直感的な操作が可能になっています。
ワンタッチ火力ボタンでよく使う火力を切り替えできる

こちらもカラー表示と並んで日立独自の機能で、名前の通り、よく使う弱火・中火・強火をワンタッチで変えることができる機能。
好みの火力からのスタートでき、吹きこぼれそうな時にすぐに火力を下げたいときでも、ボタンを連打する必要がありません。
実際操作している様子がこちら。

一見するとちょっと地味なようですが、これがとても便利!使うほどにわかる日立の推しポイントの一つです。
トッププレートがフラットでお手入れしやすい


トッププレートのデザインは2つのグレードにわかれています。
- フラットトッププレート[プレミアム]
- フラットトッププレート
排気口周りがよりお手入れしやすく、デザイン製が高いのがフラットトッププレート[プレミアム]ですが、どちらを選んでもこの薄型フレームが採用されています。
排気口カバーを置く場合には隠れますので、あまり関係ないかも。
いずれも汚れがたまりにくく、快適に使えるデザインです。
フラットトッププレート[プレミアム]のブラックは黒一色のデザインが美しい


これは天板カラーをブラックで検討している方向けですが、フラットトッププレート[プレミアム]のブラックは枠も黒で意匠性に優れています※。
パナソニック、三菱は、ブラックでも枠だけはシルバーになっています。

黒を選びたい人、キッチン全体を重厚感のあるダークカラーでコーディネートしたい人には特におすすめ。
※嗜好の部分なので完全に主観です。あくまで筆者の意見ですのでご了承ください。
2口ヒーター、グリルレスの機種がない
- 2口ヒーター
- ビルトインタイプのグリルレスIH
ニーズが増えているタイプですが、いずれもビルトインIHでは製造していません(据え置きタイプのみ)。
これらを選びたい場合は、日立は選択肢から外れてしまいます。
グリル部分「ラク旨グリル」の概要

ラク旨グリルは細かくグレードが分かれている
ラク旨グリルは、軽量な波皿1枚の構造を基本仕様として、以下の付加価値がどれだけつくかで、機種のシリーズが細かく分かれています。
- W平面ヒーター
- ラク旨オーブン
- 「グリルカメラ」&「おまかせワンプレ調理」
この中でも、メリットが最大になるのは「グリルカメラ」と「おまかせワンプレ調理」まで搭載している最上位モデルです。
日立製を選ぶならN1000T・N1500Tシリーズが最もおすすめ


品番※ | |
---|---|
3口/幅60cm/シルバー | HT-N1000STF |
3口/幅75cm/シルバー | HT-N1000STWF |
品番※ | |
---|---|
3口/幅60cm/ブラック | HT-N1500KTF |
3口/幅75cm/ブラック | HT-N1500KTWF |
※家電店オリジナルモデルも展開されており、同じ機能でも品番が異なる場合があります。
シリーズ展開については後述しますが、上位モデルの中でも最も選びやすいのがN1000T・N1500Tシリーズ。
多くの人にとっての最適解になるおすすめ機種です。
その中身はこちら。
- ラク旨グリル&オーブン搭載
- 「グリルカメラ」搭載
- 「おまかせワンプレ調理」あり
- オールメタルは非対応(鉄・ステンレス対応)
- フラットトッププレート[プレミアム]
ブラックの方のみ、スマホ連携機能がついてきて、価格が少し上がります(定価で+¥11000)。
ラク旨グリルのメリットとデメリット
ここからは、使い勝手と調理機能という2つの視点から、それぞれのメリットとデメリットを紹介。
使い勝手のメリット

- そもそも汚れにくい深皿構造。お手入れの手間が最小限で済む
- 皿が2種類付属しているので別で買わなくていい
- 使う人の身体的負担が少ない
- 温度軽減ドアで安全性◎
庫内はフラットで、抜群に清掃性が改善して素晴らしい使い心地ですが、この中でも後半の2つに注目。

グリル皿・オーブン皿は軽量設計(約522g)で非常に洗いやすく、パナソニック製のラクッキングリル(グリル皿約1.82kg)と比較すると、その重さはなんと3分の1以下。
軽くて取り回しがとてもよく、洗うのも億劫にならないので心地よく使えます。
使わない時は2枚を重ねてグリル内に収納しておけるのも嬉しいポイント。

また、グリルカメラがあるので天板上で焼き具合を確認でき、屈み込む動作を省けます。

日立独自「温度軽減ドア」も、家庭によってはとても嬉しい安全機能。
実際使っていますが、全然熱くなりません。
炊事をする人のヤケドはもちろん、小さい子供の万が一の事故を防ぎます。


小さな動作ですが、あなどるべからず。毎回発生するちょっとした負担が最小限で済みます。
温度軽減ドアが下位モデルまで標準搭載なのも、まさにユーザー想いの極み。この優しさが日立の最大の魅力といえます。
使い勝手のデメリット

- グリルカメラ非搭載の機種だと庫内が見えない
- 庫内灯がないのでお手入れが不便
- グリル使用中にもう一方の皿が邪魔になる
そもそもの汚れにくさでは、パナソニックや三菱より深皿構造の日立がリードしています。
しかし、庫内灯が手動でつけられないのは大きなビハインド。

掃除の時こそ、明るく照らしたい・・・
いつもスマホのライトで照らしながら掃除しています。
補足
ここでひとつ、この疑問に補足します。

そもそも庫内が見えるグリル扉を採用すれば、デメリットは生まれないし、グリルカメラも開発しなくて良かったのでは?
グリルカメラが開発されたのは、深さのあるグリル皿を採用していたのと、熱くならないグリル扉をもともと標準にしていたのが理由です。
「そもそも汚さない」に重きをおいた深皿構造、ユーザーの安全のための温度軽減ドア。いずれも犠牲にせずに生かしつつ、それらの短所を補うべく、業界初の新技術グリルカメラが誕生したのです。

一貫したユーザー想いな姿勢にしびれます。もしかすると、ライフスタイルや家族構成によっては、特段メリットに感じないというケースもあるかもしれませんが、子供が小さい我が家では、このドアのメリットをまさに享受しています。本当にありがたい仕様です。
調理機能のメリット

- 焼きムラ改善「旨味焼き」で見栄え◎
- 「おまかせワンプレ調理」で究極の時短が叶う
- 凍ったまま調理ももちろん可能
- フライパンを入れて連携調理もできる
特に、異素材を同時に焼き分ける「おまかせワンプレ調理」の実装に注目。


ワンプレートでグリルにおまかせで、肉・魚と野菜たっぷり、食卓のメインが完成。
洗い物も最小限で済み、作業時間もオフしてくれて、新しい家電を買わずとも究極の時短調理が叶います。
過熱水蒸気で油を落としながら揚げ物を温めなおす「揚げ物温めモード」も、隠れた名機能!

旧モデルでは、正直、焼きムラがかなりありました。
現行の新モデルではこれが大きく改善しています。
調理機能のデメリット
- グリル皿が浅溝で、油が戻りやすい
グリル皿の溝が浅いのは、洗いやすいというメリットでもありますが、食材から流れ出た油が切れにくい点ではデメリットに。

もう少し溝が深ければいいなと、毎回感じています。でも溝が深すぎても洗いにくいので、そこはトレードオフだと思って許容しています。焼き網のヘルシーさには、一枚皿タイプは敵いません。
実際に使って思う推しポイント「脱臭・脱煙機能」

最後に、実際に使っていて特にいいと思うポイントを語ります。
それはとても優れた脱臭・脱煙機能です。
パラジウム酸化触媒と触媒用ヒーターを搭載。匂いを抑制して排気してくれて、煙もほとんど出ない
5、6回グリルを使ったら、軽い拭き掃除をして、「お手入れモード」で油を焼き切る。
たったそれだけで匂いが残らず、焼いているときにも煙はほとんど出ません。
「匂い残り」は、グリルが敬遠される理由でも上位にあるマイナスイメージですが、全く気にならずに使うことができます。

匂いの強い青魚を焼いて、グリル皿を洗い忘れて1日放置したときですら、庫内に匂いが残りませんでしたね。
どうしてこんなに匂いが消えるの?と不思議なくらい無臭になります。
まとめ
日立製のIHクッキングヒーターは、優しい使い心地を追求した、ユーザー想いなオールマイティ型です。
ラク旨グリルは「グリルカメラ」を搭載しているモデルを選ぶのがおすすめ。
使い勝手と調理機能のメリットとデメリットを、他2社との比較のポイントも合わせて紹介しましたので、ぜひパナソニック製と三菱製のIHクッキングヒーターの詳細も読んで、より自分に合った機種を選べるといいですね。
日立製を選ぶならば最もおすすめのN1500T、N1000Tの品番も合わせて掲載しましたので、機種を探す際に参考にしてみてください。
当ブログは、読者の皆様からのコメント大歓迎!記事の内容に関する疑問やリクエストに迅速に回答します。
他の読者にも役立つコンテンツになりますので、お気軽にコメントをお寄せください(個人情報の入力は不要です)。
※コメントの際は該当記事のブックマークをおすすめします。