

焼きたての焼き芋を家で食べたい!

グリルを活用できるアイデアが知りたいけど、汚れるのは嫌。
当ブログ「グリルペディア」では、最新IHクッキングヒーターを導入してからの高機能グリル使いこなし術も発信しています。
最新IHクッキングヒーターの高機能グリルは、ミニオーブンとしても使い勝手が◎!今が旬のサツマイモと、グリルのオーブン機能で簡単に試せる焼き芋の作り方をご紹介します。

焼き芋なら、グリルを汚さずに使えるので、とりあえずグリルを使ってみたい人には試しやすい調理です。思い立ったらすぐに作れますので、ぜひお試しください!
手に入りやすい4種類のさつまいもを、我が家の日立製IHクッキングヒーターのグリル「ラク旨グリル」のオーブン機能で焼いてみました。
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さつまいもの品種について

今では日本では年中食べられるさつまいもですが、日本にやってきたのは17世紀。薩摩(現在の鹿児島)から江戸、日本中へ広まり、現在に至るまで貴重な食糧作物として栽培・消費されてきました。
世界では4000種近くと膨大な数がある品種ですが、日本で栽培・消費されているのは約40〜60品種。
焼酎やデンプン、お菓子に加工されたりと、さつまいもにはそのまま食べる以外にも多くの用途があり、一般的に入手できる品種だと以下のようなものがあります。
紅はるか、紅あずま、高系14号、紅まさり、シルクスイート、安納芋など
このほかにも、地域に根付いた様々なブランドが開発されていて、その特徴も実に多種多様。
味わいや糖度、果肉の色など、それぞれに豊かな個性があります。
焼き芋に合う品種を探す
用意した4つの品種のさつまいも

今回は地元で入手しやすい4種類を買ってきました。

- なると金時
- シルクスイート
- 紅はるか
- 安納芋
上から時計回りに、なると金時→シルクスイート→紅はるか→安納芋です。
見た目はどれも似ていますが、皮の色味が少し異なっているのがわかりますね。
4つの品種の概要
- なると金時⇨徳島県鳴門海峡付近で昭和終わり頃から栽培されるブランド芋。海のミネラル分を豊富に含んだ砂地で栽培される。
- 安納芋⇨室町時代から薩摩地方で栽培。現在の主な産地は種子島。
- シルクスイート⇨2018年に品種登録された新しい品種。
- 紅はるか⇨2010年品種登録。比較的新しい品種。他の品種より「はるか」に優れているためこの名前がついた。

今では一般的な紅はるかやシルクスイートが、いずれもごく最近になって開発された品種だと知ってびっくり。昔からある品種だと思っていました。
グリルで焼き芋を焼く
使用するのはラク旨グリル

我が家のIHクッキングヒーターは日立製(HT-M8STF)。現行のモデル「Nシリーズ」の旧型です。
グリル部分は「ラク旨グリル&オーブン」で、グリル機能とオーブン機能をそれぞれ独立した機能として使うことができます。
今回は、焼き芋を美味しくするためにオーブン機能を使用して焼いていきます。
ラク旨グリルを使った焼き芋の焼き方


下準備は簡単。洗ったお芋をアルミホイルに包んで、オーブン皿に置くだけ。
ラク旨グリルのオーブン機能で、180℃で50〜60分焼きます。オーブンの余熱は必要ありません。
芋のデンプンが糖に変わる温度は60〜70℃。この温度帯をなるべくゆっくり通過させることで、より甘い焼き芋に!

50分経つころには、竹串がスッと刺さるくらい火が通っているはずです。太さによってはまだ固いかもしれないですが、その場合は追加焼きをしてください。

アルミホイルの包みを広げて、再度並べ直します。
これをさらに10分ほど追加焼き。
最後の乾燥焼きで水分を飛ばし、甘さをさらに凝縮!

焼き上がったさつまいもがこちら!

甘くて香ばしい香りが部屋中に漂います。
焼き芋を食べ比べてみる
4品種の焼き芋の断面

上から時計回りに、なると金時→シルクスイート→紅はるか→安納芋。
一眼見ただけでも、果肉の色、質感が大きく異なっているのがわかります。特に安納芋はオレンジ色が特徴的!
なると金時はまるで栗のような味

まずはなると金時ですが、甘みは非常にあっさりとしており、栗のような素朴な味わい。
塩を少しつけるととても美味しい!
天ぷらなどにおすすめ、といわれるのも納得のホクホク系でした。
シルクスイートはなめらか寄りのホクホク系

お次は果肉の鮮やかな黄色が美しいシルクスイート。
シルクの名の通り、果肉の粒子感がサラサラと細かく、口当たりなめらか。
同じホクホク系ですが、なると金時よりも甘みがありました。
安納芋は水分多めのねっとり食感が特徴的

安納芋は、同じさつまいもとは思えないほど食感も味わいも異なりました。
全体的に水分が多くて、ねっとり、じゅわ〜っとした食感。意外にも甘さも風味もすっきりとしていて、しつこくない。
バニラアイスなんかをのせたら相性が良さそうです。
紅はるかは非常に甘みが強い

最後はこちらの紅はるかですが、これがすごかった。他3種と比べると、別格の甘さ!
果肉はしっとりなめらかで、とにかく甘さが際立ちます。風味もとても良いです。

正直ここまで明確に違うとは思っていなかったので驚きました。本当にとにかく甘いのです。焼き芋にするなら紅はるか一択でいいと思うほど!
追記:紅まさりも焼いてみた

こちらは別の日に焼いてみた紅まさりという品種。
果肉の色がさつまいもらしい黄色で、食感はしっとりとホクホクの中間ぐらい。紅はるかほどではありませんが、非常に甘くて美味しい!
全体のバランスが取れた、焼き芋に好適な品種だと感じました。
焼き芋におすすめなのは紅はるか
紅はるかの甘さの秘密は「果物よりも高い糖度」
紅はるかの焼き芋が甘いのは、糖度の高さが理由でした。
紅はるかの糖度は生で40度、加熱後50〜60度に達する
多くの果物(りんご12〜17度、マンゴー14度など)よりも甘く、旬の時期のいちご(12〜15度)、さらには熟しきったバナナ(約26度)の糖度さえも軽く上回ります。
数字で見ると、いかに甘いかが分かりますね。
この高い糖度により「野菜でありながら、スイーツに匹敵するほど高い糖度」を持つ品種として注目されているそうです。

お芋自体の味も非常に濃厚で、全体として味が濃い印象。誰でも美味しくいただけるお芋が紅はるかだと感じました。
まとめ
今回は入手しやすい品種のさつまいもを4種類用意し、焼き芋にしてその味わいの違いを比較しました。
それぞれに豊かな個性があり、それぞれの違いを楽しみながら味わうのはとても楽しい作業でした。
「焼き芋にするならどれ?」という観点で始めた比較でしたが、紅はるかが最もおすすめという結果に。
ぜひご家庭のグリルのオーブン機能を使って、気軽に焼き芋を作ってみてくださいね。
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