【保存版】2025年最新IHクッキングヒーターの選び方ガイド【リフォーム・取り替えのみの場合】
【保存版】2025年最新IHクッキングヒーターの選び方ガイド【家づくり中の場合】

パナソニック製のIHクッキングヒーターについて詳しく教えて!
現在、IHクッキングヒーターを製造する国内メーカー3社のうちのひとつ、パナソニック。ビルトインIHクッキングヒーターのシェア約55%を占め、他2社を圧倒しています。
- カタログを見ると3社とも機能が似通ってて同じに見える・・・
- 実際の使い心地はどうなんだろう?
- 結局、どの機種を選んだらいい?
最新IHクッキングヒーターを選ぶポイントは使い勝手と調理機能の点から、高機能グリルを比較すること。
パナソニック製IHクッキングヒーターに搭載されている「ラクッキングリル」は、まさに高機能グリル界の主席!その魅力から実際の使い心地まで、網羅的に解説します。

実は、ラクッキングリルは同じ商品名でも仕様が異なるという落とし穴があります。選び方を間違えると、ラクッキングリルの優れた価値をすべて引き出せない可能性が!その選び方の注意点を重点的に解説します。
この記事でわかること
- ラクッキングリルの詳細
- ラクッキングリルを選ぶときの注意点
- パナソニック製のメリット・デメリット
- これを選べば間違いない!おすすめの機種
カタログの情報だけでは、具体的にキッチン作業がどう変わるかまで想像するのは難しいもの。
この記事を読むことで、パナソニック製を選ぶことでどう炊事が変わるのか、導入した先までイメージでき、自信を持ってどの機種にするかまで決められます。
パナソニック製IHクッキングヒーターの概要
パナソニック製公式HPへのリンク集
2025年1月最新版の製品カタログは下の参考リンクから閲覧できます(公式のカタログ閲覧サイトにリンクしています)。

紙のカタログがほしい場合は、こちらのページから請求するとパナソニックから自宅に送ってもらえます(無料)。
IHヒーター部分の概要
最新のIHクッキングヒーターの機能の違いは、ほとんどがグリル部分にあります。
ヒーター(いわゆるIHコンロ)部分については、日立製、三菱製と明確に差がある部分にだけフォーカスして軽く説明します。
パナソニック製IHは「光るリング」で視認性がいい


パナソニック製のIHクッキングヒーターは「光るリング」を標準搭載※。
これがとにかくわかりやすい。
- 火力に応じて明るさが変化し、直感的・視覚的に加熱状態を表示。
- 鍋を置く位置がわかりやすい。
特にガス火からの切り替えなど、初めてIHクッキングヒーターを使うご家庭では非常に重宝する機能になるでしょう。

我が家の日立製にはこの機能がありません。大きい鍋を使うと鍋の置く位置がわかりにくいので、この光るリングのメリットは非常に魅力的に感じます。
※ごく一部の機種(Lシリーズ)では非搭載
機種の選択肢が幅広いから価値を引き出しやすい
機能を細分化していて、豊富な選択肢として展開されているのも大きな魅力です。
個々のライフスタイルや調理スタイル、予算に合わせて最適な機種を選べるので、無駄なく価値を引き出せます。
- ヒーターの口数は3口と2口から選べる
- ラクッキングリルは3つにグレード分けしている
- グリルレスタイプも選べる
- オールメタル対応も口数をダブル(2口)とシングル(1口)が選べる
ヒーターの口数の2口が選べる

後述していますが、パナソニック製を選ぶ最大のメリットは「ラクッキングリル」の上位グレード「IH&遠赤Wフラットラクッキングリル」で得られます。
用途が限られて使いこなせないとの声が多かった、3口目のヒーター。その不要な空間を省いた2口タイプが登場したことで、予算をおさえながらも、高機能グリルを搭載させることができるようになりました。

個人的に、現行ラインアップの中で最もコスパがいいのがこちらの機種。今、我が家のIHを買い替えるとしたら間違いなくこの機種にします。
2025年2月グリルレスタイプが新登場

2025年2月、通常規格のグリルレスIHクッキングヒーターに待望の新商品が登場(KZ-XK30C、KZ-XS30C)。
これまでも以下のグリルレスタイプはありましたが、デメリットがありました。
- 「トリプルワイドIH」→独自規格のため、導入できるキッチンが限定的
- 「3口IHうす型フラットタイプ」→デザイン面に課題あり
それが、ハイグレードモデルの優れた意匠性とそのままに、グリルの有無だけを選べるようになったのです。

三菱のEURO STYLE(ユーロスタイル)と合わせて、グリルレス派のための選択肢が増えました。まさに待望の新商品!
グリルレスタイプについては、この記事の後半でまとめています。
グリルや調理機能を絞れる
高機能は期待せず、シビアに予算を設定しているという場合にも、ミドルグレード以下の機種が充実。
予算に応じて最適な機種を選択できます。
グリル部分「ラクッキングリル」の概要

- 清掃性はピカイチ!
- やりたいことが全部できる!
パナソニック製IHクッキングヒーターに搭載されているグリルの名称が「ラクッキングリル」。
現行のSシリーズ、Aシリーズ、Bシリーズに搭載されています。
ラクッキングリルには3種類のグレードがある



ここで、ラクッキングリルを選ぶ際の最大の注意点です。
ラクッキングリルには、実は3種類のグレードがあります。
- 上位:IH&遠赤Wフラットラクッキングリル
- 中位:遠赤Wフラットラクッキングリル
- 下位:IH&遠赤ラクッキングリル
この中でも選ぶべきは、上位のIH&遠赤Wフラットラクッキングリル。
同じように見えても、できることには明確な差があるのです。
- 「凍ったままIHグリル」で凍った食材をそのまま焼き上げ可能
- 角形の平面IHヒーターで焼きムラが限りなく少ない
通常、凍ったままの食材をグリルで焼くと、中に火が通りきらずに表面だけが焼けてしまいます。上位モデルの方は、下部ヒーターがIHだからこそできる繊細な火力制御で、解凍から焼き上げまでおまかせできるのです。
下位モデルはフラット構造ではないので、清掃性が△。従来型の魚焼きグリルよりは改善していますが、上位タイプの清掃性の良さには遠く及びません。

予算によって選べるラインアップの多さは嬉しいですが、ちょっと分かりにくいというのが本音。しかし、時短と利便性に直結する機能ですので、ここは間違えずにぜひとも上位モデルを選ぶことをおすすめします!
パナソニック製を選ぶならAシリーズが最もおすすめ
そのIH&遠赤Wフラットラクッキングリルを搭載した機種のうち、最もお手頃なのがAシリーズです。

家電店用※ | 住宅設備専門店用※ | |
---|---|---|
3口/幅60cm/B | KZ-CA16TK | KZ-A1T6K |
3口/幅75cm/B | KZ-CA17TK | KZ-A1T7K |
3口/幅60cm/S | KZ-CA16TS | KZ-A1T6S |
3口/幅75cm/S | KZ-CA17TS | KZ-A1T7S |
2口/幅60cm/B | KZ-CA16WK | KZ-A1W6K |
2口/幅75cm/B | KZ-CA17WK | KZ-A1W7K |
2口/幅60cm/S | KZ-CA16WS | KZ-A1W6S |
2口/幅75cm/S | KZ-CA17WS | KZ-A1W7S |
多くの人にとっての最適解になる、コスパ抜群の機種です。
- IH&遠赤Wフラットラクッキングリル搭載
- オールメタル非対応(鉄・ステンレス対応)

※販路によって、それらのパンフレットや商品ページに掲載している品番構成が異なります。もしわからないことがあれば個別にお答えします。お気兼ねなく記事下のコメント欄でご質問ください。
ラクッキングリルのメリットとデメリット
ここからは、使い勝手と調理機能という2つの視点から、それぞれのメリットとデメリットを紹介。
使い勝手のメリット

- 庫内灯が明るく、調理中だけでなく掃除中もクリアに見える
- 庫内がフラットで拭き取りやすい
- グリル皿もグリル扉も食洗機OK
- パラジウム触媒で匂いが全く残らない
この中でも特筆すべき推しポイントは、「庫内灯」「食洗機OK」です。
調理中はもちろんですが、掃除のときにこそ、明るく照らしてほしい!これをバッチリ叶える最高の機能です。
また、食洗機OKと明記しているのは現状ではパナソニックだけ。手入れが億劫にならないので、どんどん使いたくなります。

庫内灯は本当に便利です。我が家の日立製(旧モデル)はそもそも庫内灯がないので、いつもスマホのライトで照らしながら掃除しています。う〜ん、羨ましい・・・!
使い勝手のデメリット
- 汚れるのが前提である
- 扉が熱くなる(防熱扉は別売り)
- グリル皿が少し重い(1.82kg)
ここは主に日立製との比較によってあげられるデメリットになってきます。
日立の「ラク旨グリル」は、これらの逆の仕様を採用していて、それがメリットになっています。そもそも汚れにくい深皿構造、防熱扉が標準仕様、軽量グリル皿で取り扱いやすいという感じ。
もし日立とパナソニックで迷うなら、ここが大きな検討ポイントのひとつになるでしょう。
調理機能のメリット

- 角形のヒーター配置で焼きムラを最小限に。料理の出来栄え◎
- 庫内の有効高さNo.1!高さのある食材も調理できる
- 凍ったまま調理で時短できる
- 明度抜群の庫内ライトが楽しい
- 鍋をそのまま入れて調理!
グリルとオーブンの抱き合わせで、自動調理メニューも充実。他社に比べてできないことがない、といった完成度です。
調理機能のデメリット
- レンジ機能はついていない
- オーブンで作れるお菓子は限られる
三菱「レンジグリルIH 」は、グリル+オーブン+電子レンジが合体しているので、その分調理の幅が多くなっています。
深溝グリル皿しかないので、平らな天板で焼く必要のあるクッキーなどはちょっと焼きにくい。
オーブン単体として使う用途が多いなら、オーブン皿も付属してくる日立「ラク旨グリル」の方もおすすめできます。

一部の用途が限られるだけで、多くの人にとって大きなデメリットはないと言っても過言ではないでしょう。
パナソニック製のグリルレスIHクッキングヒーターの選択肢
パナソニックはグリルレスタイプのIHもラインアップが豊富です。
- フラットワイドコンロ
- 3口IHグリルレス(KZ-XS30C、KZ-XK30C)←2025年2月新発売
- 3口IHうす型フラットタイプ(KZ-XS30F)
フラットワイドコンロは導入できるキッチンが少ない


他社にはない独自規格の「フラットワイドコンロ」。
4口横並びの「マルチワイドIH」と、3口横並びで広々使える「トリプルワイドIH」の2つを展開。いずれも天板との段差がなく、非常にスタイリッシュなデザインで大人気です。
- 価格は高め
- 長期的に見るとメンテナンス・取り替えがしづらい
- パナソニック製キッチン「Lクラス」「Sクラス」にしか導入できない
独自規格(サイズ)であるがゆえのデメリットはありますが、新築のご家庭やリフォームなどで該当のシステムキッチンの導入を検討している場合、とても魅力的な選択肢です。
IHクッキングヒーターの入れ替えだけであったり、他社のシステムキッチン商品には導入できません。その場合は次の選択肢から選びましょう。
3口IHグリルレスの登場

2025年2月新発売の「3口IHグリルレス」はブラック(KZ-XK30C)とシルバー(KZ-XS30C)の2色展開。
パナソニック製のハイグレードモデルと同じく優れたデザインのまま、グリルが無くなったモデルです。
3口IHうす型フラットタイプは最低限の機能だけでいい人におすすめ

新しいグリルレスは登場しましたが、こちらのモデル「3口IHうす型フラットタイプ(KZ-XS30F)」もおすすめ。
- 「光るリング」搭載で使い勝手◎
- 今では少数派の「物理ボタン式」=ポチッと押すタイプ
- 価格が安い
シルバーのみの展開ですが、前述の新発売モデルより4~5万円安いため、費用を抑えて導入したい場合は特に有力な選択肢です。

タッチ式はどうしても好きになれず、物理ボタンがいいというニーズは一定数あります。その場合はこちらの機種の他に、Kシリーズ、Lシリーズが選択肢になります。
他社も含めたグリルレスIHの詳細は、こちらの記事をぜひご参考に。メリット・デメリットや、選ぶ際の注意点を網羅的に解説し、すぐに検索できる品番一覧も掲載しています。
魚焼きグリルは不要⁉︎「グリルなし」派におすすめのグリルレスIHクッキングヒーター6選【品番一覧あり】
まとめ
パナソニック製のIHクッキングヒーターは、優れたグリルと豊富な選択肢で、多様なニーズに合わせて機能を取捨選択できて、価値を引き出しやすいという大きな利点があります。
ラクッキングリルの選び方のポイントは、3つのグレードに分かれている中でも上位のモデル「IH&遠赤Wフラットラクッキングリル」を選ぶこと。名前は似ていても調理機能に違いがありますので、要注意です。
使い勝手と調理機能のメリットとデメリットを、他2社との比較のポイントも合わせて紹介しましたので、ぜひ日立製と三菱製のIHクッキングヒーターの詳細も読んで、より自分に合った機種を選べるといいですね。
パナソニック製を選ぶならば最もおすすめのAシリーズは品番も合わせて掲載しましたので、機種を探す際にはぜひ参考にしてみてください。
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